2005-10-31
"Der kleine Erziehungsberater"
[書名] 育児の秘訣(仮題・未訳)
[原題] Der kleine Erziehungsberater
[著者名] アクセル・ハッケ(Axel Hacke)イラスト、マルクス・ヘレンベルガー(Marcus Herrenberger)
[ページ数] 114ページ
[発行年月日] 1992
[出版社] Verlag Antje Kunstmann
[ISBN] 3-88897-056-3
[価格] 1436円(税込)
[分類] エッセイ
タイトルを見て、子育てのハウツーものと思ったら大間違い。「僕」とアンチェが、3人の元気な子供に振り回される日常のエピソードをまとめたものである。「睡眠って、なんだっけ?」とぼやくアンチェ。寝かしつけるためお話を読んであげると自分が眠ってしまう「僕」。食事中にゲップをすることを覚えた子。なだめてもすかしてもやめさせられない。心を込めて作った料理より、ソースもかけないスパゲティがいいという子供たち。庭にいいものを作ったからと言うので見に行くと、パパのお墓だという子供たち。長女の小学校入学式での感動。などなど……。
子を持つ親ならきっと体験しているエピソードの数々が楽しい。「そうそう、うちの子も!」とうなずきながら読むことだろう。ときどき、どう扱ったらいいのか困ってしまうことがあるけれど、どこでも同じなんだなあと安心する。子育てにストレスを感じたら、肩の力を抜くためにいいかもしれない。コラムニスト、ハッケの文章は人を惹き付け、子の親でなくても楽しく読める。かわいい水彩画のイラストはお話の雰囲気にぴったりだ。
著者アクセル・ハッケ(1956~)は大学で政治学を学んだ後、ジャーナリストの学校を出た。1981年から2000年まで南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)に勤務。現在は作家、コラムニストとして活躍している。マルクス・ヘレンベルガー(1955~)はミュンスター大学イラスト学部教授。
アクセル・ハッケの作品はこの読書案内で『冷蔵庫との対話』と"Deutschlandalbum"を取り上げた。まだ読んでいない方はご覧いただきたい。
『パパにつける薬』那須田 淳、木本 栄【共訳】 講談社 (2007/11/26 出版) ISBN: 9784062142977