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2010-02-28

2009年新語・変語(リヒテンシュタイン)

| 12:32

◆リヒテンシュタイン◆

【新語】

1.Mobilfunk - Steinzeit 携帯電話――石器時代

 2008年8月1日施行の新環境保護法第34条第4項は、携帯電話などの無線設備について、電磁波の限界値を2012年末までに0.6V/mとすることを定めている。しかし、これは経済の成長を阻害するとして、商工会議所や経済団体などが反発。スイスは限界値をその10倍の6V/mと定めているが、これはWHOが勧告している値よりもさらに低いものであるし、リヒテンシュタインのような小国は周辺国と足並みをそろえなければならないのだから、同様の6V/mとすべきであるというのが主な理由である。また、経済会議所のアルノルト・マット会頭は、これでは石器時代に逆戻りしてしまうと警告した。

 経済界のこの提案は議会で否決されたが、12月4日及び6日に行われた国民投票で、約6割の賛成をもって可決された。

【変語】

1.Extreme Unterauslastung 能力を温存するにもほどがある

 建築用工具のグローバル企業ヒルティは、リヒテンシュタイン、ドイツ、オーストリアで一部操業短縮を行うことを決めた。同社が理由として挙げたのがこの「能力温存」だが、「操業短縮」とダイレクトに言うことを避けて婉曲な言い回しをしているだけだろうと新語変語事務局は述べている。


【ことしの一言】

"Liechtenstein ist weiss" 「リヒテンシュタインはシロ」

 銀行の行き過ぎた守秘義務が脱税を助長しているとして、国際的な批判にさらされたリヒテンシュタイン。他国との情報交換に関する12の協定を締結し、ようやくOECDの非協力的国家リストからの削除が実現した。11月11日、2大日刊紙である"Liechtensteiner Vaterland(祖国)"と"Liechtensteiner Volksblatt(国民新聞)"はこれを1面で伝えたが、奇しくも見出しが同じ"Liechtenstein ist weiss(リヒテンシュタインはシロ)"だった。